基礎

レーザー加工の用語集(基礎編)

焦点、カーフ、ドロス、熱影響部。レーザー加工の現場でよく使う基本用語を、意味と実務でのポイントに絞ってまとめました。

2026-09-18

光と焦点に関する用語

用語意味と実務でのポイント
焦点(フォーカス)レンズで絞った光が最も細くなる点。エネルギーが最も集中する位置です。
焦点位置材料の表面に対して、焦点をどの高さに置くか。表面・表面より上・材料の内側などを材料や加工の目的で使い分け、切断面の質に影響します。
スポット径焦点での光の直径。小さいほどエネルギーが集中し、細かな加工に向きます。
焦点深度焦点の前後で、光が十分に細いまま保たれる範囲。深いほど材料の高さの変化に強くなります。

焦点の決め方は焦点距離と焦点位置の基礎で詳しく解説しています。

切断に関する用語

用語意味と実務でのポイント
切り幅(カーフ)切断で除去される溝の幅。図面どおりの寸法に仕上げるため、CAMや制御装置で切り幅の分を補正します。
ピアス輪郭の切断を始める前に、材料に最初の貫通穴をあける工程。厚板ほど時間がかかり、全体の加工時間にも影響します。
アシストガスノズルから光と同じ方向に吹き付けるガス。溶けた金属を吹き飛ばす役割があり、酸素・窒素・空気などを材料と目的で使い分けます。
ドロス溶けた金属が切断面の裏側に付着して固まったもの。速度・ガス・焦点位置などの条件が合っていないと出やすくなります。

ドロスなどの対策は切断不良の原因と対策もご覧ください。

品質とパルスに関する用語

用語意味と実務でのポイント
熱影響部(HAZ)溶けてはいないものの、熱によって硬さや組織が変化した母材の部分。英語のHeat Affected Zoneの略です。
パルス幅パルス発振で、1回の発光が続く時間。短いほど周囲に熱が広がりにくい傾向があります。
繰り返し周波数1秒あたりのパルスの回数。パルス幅や出力と組み合わせて、仕上がりを調整します。
平均出力・ピーク出力時間で平均した光の強さと、1回の発光の瞬間的な強さ。パルス発振では両者が大きく異なります。

パルス幅・周波数・出力は、マーキングや洗浄の条件表で必ずといってよいほどセットで登場する項目です。

用語をそろえると、相談も改善も早くなる

用語の意味が社内でそろっていると、加工条件の記録や不良の報告が正確になります。「裏にドロスが付いた」「焦点を少し内側へ」といった具体的な言葉で共有できれば、原因の切り分けも早まります。

  • 条件表には、出力・速度・焦点位置・ガスの種類と圧力をセットで記録する
  • 不良は用語と写真で残し、どの条件を変えたかを書き添える
  • 新人教育では、実物のサンプルと用語を結びつけて覚える

導入前の全体像ははじめてのレーザー加工機 導入ガイドにまとめています。実際の材料でのテスト加工も承っていますので、用語の確認を兼ねてお気軽にご相談ください。

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よくある質問

ドロスとバリは同じものですか?
現場では近い意味で使われることもありますが、レーザー切断では、溶けた金属が裏側に付着して固まったものをドロスと呼ぶのが一般的です。どちらも条件やノズルの状態と関係するため、発生したら原因を切り分けて対策します。
熱影響部は小さいほど良いのですか?
硬さや組織の変化が問題になる部品では、一般に小さいほうが有利です。ただし求められる品質は用途によって異なるため、図面や取引先の基準を確認したうえで加工方法と条件を選びます。

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2026-09-18 / カテゴリ: 基礎 / サンマックスレーザー株式会社(製品は国内で最終組立・検査・調整しています)