経営
図面改訂の管理と加工ミスの防止
図面が新しくなったのに古いデータで加工してしまう。この取り違えは仕組みで防げます。
2026-10-18
加工ミスの多くは図面の取り違えから
切断条件や機械の精度に問題がなくても、そもそも加工した図面が古ければ製品は不良になります。しかも、材料と時間を使い切った後で発覚するため、損失は小さくありません。
危ないのは、メールに添付された改訂版、共有フォルダに置かれた最新版、現場のパソコンに残ったコピーが同時に存在している状態です。どれが正なのか、その場にいる人の記憶に頼っているなら、いつか取り違えが起こると考えた方がよいでしょう。データの受け渡し全般については図面データ入稿のガイドもご覧ください。
保管場所とファイル名のルールを決める
- 正となるフォルダを一つだけ決め、そこ以外に最新版を置かない
- ファイル名に品番と改訂記号を入れ、日付だけで区別しない
- 旧版は消さずに「旧版」フォルダへ移し、現場から見える場所に残さない
- 取引先から届いたデータは、受領日と送り主が分かる形で保管する
凝った仕組みは続きません。フォルダ二つとファイル名の決まりごとだけでも、取り違えはかなり減らせます。
現場に最新版だけを届ける
- 改訂を受け取ったら、まず正フォルダへ入れて旧版を退避する
- 加工待ちの指示書やCAMデータに古い版が混ざっていないか確認する
- すでに手配済みの材料や仕掛品がある場合は、止めるか流すかを決める
- 現場の作業指示に改訂記号を書き、口頭だけで伝えない
改訂が入った日は、仕掛品の扱いを先に決めておくと混乱しません。「作りかけをどうするか」を後回しにすると、古い版の製品がそのまま完成してしまいます。
記録を残し、後から追える形にする
いつ、誰から、どの図面の何が変わったのか。この三点だけでも記録が残っていれば、不良が出たときに原因の切り分けが早くなります。表計算ソフトの一覧でも十分です。
取引先との認識違いを避けるには、改訂の連絡を受けた旨を返信し、どの版で加工するかを文字で残しておくことが有効です。図面データ入稿のコツで触れた確認事項とあわせて運用すると、やり取りの行き違いが減ります。
よくある質問
小さな会社でも改訂管理は必要ですか
人数が少ないほど口頭で済ませがちですが、担当者が休んだ日や急ぎの日に取り違えが起こります。フォルダの決まりとファイル名の付け方を統一するだけでも効果があるため、規模にかかわらず取り入れる価値があります。
古い図面はいつ捨てればよいですか
取引先との取り決めや保存義務がある場合はそれに従ってください。決まりがない場合でも、クレーム対応や再製作に備えて一定期間は残す運用が一般的です。残す場合は現場から見えない場所へ移し、誤って使われないようにします。
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2026-10-18 / カテゴリ: 経営 / サンマックスレーザー株式会社(製品は国内で最終組立・検査・調整しています)