2026-05-08
金属レーザー彫刻・マーキングの種類と選び方
金属製品への刻印・マーキングには、レーザーを使った方法が主流になっています。非接触で高精度な加工ができ、インクや薬品を使わないため、環境にもやさしい加工方法です。
この記事では、金属へのレーザー彫刻・マーキングの種類と、加工機の選び方を解説します。
レーザーマーキングの種類
1. 彫刻(エングレービング)
レーザーで金属表面を削り取り、凹みを作る方法です。深い刻印が可能で、摩耗しても消えにくいのが特長です。金型や工具への刻印に適しています。
2. アニーリング(酸化発色)
金属表面を加熱し、酸化膜を形成させて発色させる方法です。表面に凹凸ができず、滑らかな仕上がりが得られます。医療機器やステンレス製品に多く使われます。
3. 除去マーキング
塗装やメッキされた金属表面のコーティング層だけをレーザーで除去し、下地の金属色を露出させる方法です。
用途別の選び方
| 用途 | 推奨方式 | 推奨レーザー |
|---|---|---|
| シリアルナンバー・ロット管理 | 彫刻 or アニーリング | ファイバーレーザー 20〜50W |
| 2Dバーコード・QRコード | アニーリング | ファイバーレーザー 20〜30W |
| ロゴ・デザイン彫刻 | 彫刻 | ファイバーレーザー 30〜50W |
| 金型・工具への深彫り | 彫刻(深彫り) | ファイバーレーザー 50W以上 |
| 医療機器UDIマーキング | アニーリング | ファイバーレーザー 20W |
ポイント:金属へのレーザーマーキングにはファイバーレーザーが最適です。CO2レーザーは金属への吸収率が低いため、特殊なコーティング材を併用しない限り金属への刻印には不向きです。
加工機選びの3つのポイント
- 加工エリア — 刻印する製品のサイズに合ったエリアを選択。一般的な卓上型は100×100mm〜300×300mm
- ソフトウェアの使いやすさ — デザインデータの取り込み、パラメータ設定が簡単なソフトが作業効率を大幅に改善
- 位置決め機能 — 赤色レーザーポインターやCCDカメラによる位置合わせ機能があると、量産時の生産性が向上
まとめ
金属へのレーザー彫刻・マーキングは、トレーサビリティ確保や製品のブランディングに欠かせない技術です。用途に合った方式とレーザー出力を選び、信頼できるメーカーに相談しましょう。