2026-05-08
ファイバーレーザーとCO2レーザーの違いとは?
レーザー加工機を選ぶとき、最初に迷うのが「ファイバーレーザーとCO2レーザー、どっちがいいの?」という点です。
この記事では、両者の仕組み・得意分野・コスト・性能を比較し、用途別の選び方を解説します。
ファイバーレーザーとCO2レーザーの基本
ファイバーレーザーとは
光ファイバーを媒質として使用するレーザーです。波長は約1μmで、金属への吸収率が高いのが特長。近年急速に普及しています。
CO2レーザーとは
二酸化炭素ガスを媒質とするレーザーです。波長は10.6μmで、木材・アクリル・布・紙など非金属の加工に適しています。
性能比較表
| 比較項目 | ファイバーレーザー | CO2レーザー |
|---|---|---|
| 得意素材 | 金属全般(ステンレス・鉄・アルミ等) | 非金属(木材・アクリル・樹脂・布) |
| 波長 | 約1μm | 10.6μm |
| 電気変換効率 | 30〜40%(高い) | 10〜15%(低い) |
| ランニングコスト | 低い(消耗品少) | 高い(レーザーガス・ミラー交換) |
| メンテナンス | 少ない | 定期的なミラー調整が必要 |
| 本体価格 | やや高め | 比較的安価 |
| 寿命 | 10万時間以上 | 数千〜2万時間 |
用途別の選び方
金属加工がメインなら → ファイバーレーザー
ステンレス・鉄・アルミなどの切断・彫刻・マーキングには、ファイバーレーザーが圧倒的に有利です。金属への光吸収率が高く、高速・高精度な加工が可能です。
非金属加工がメインなら → CO2レーザー
木材・アクリル・布・紙・ゴムなどの切断・彫刻にはCO2レーザーが最適です。非金属への加工品質が高く、仕上がりもきれいです。
ポイント:金属と非金属の両方を加工する場合は、それぞれ専用機を導入するのが理想的です。1台で兼用するよりも、加工品質・効率ともに優れます。
コスト面の比較
初期費用
同クラスの出力で比較すると、ファイバーレーザーの方がやや高額です。ただし、価格差は年々縮小しています。
ランニングコスト
ファイバーレーザーは電気変換効率が高く、消耗品も少ないため、長期的なトータルコストではファイバーレーザーが有利です。CO2レーザーはガス代・ミラー交換費用がかかります。
5年間のコスト試算例(目安)
- ファイバーレーザー:本体+電気代+消耗品 = 低~中程度
- CO2レーザー:本体+電気代+ガス代+ミラー交換 = 中~高程度
まとめ
ファイバーレーザーとCO2レーザーは「どちらが優れている」ではなく、加工する素材によって最適な選択が変わります。
金属加工ならファイバーレーザー、非金属加工ならCO2レーザーが基本です。迷ったらメーカーに相談し、実際の素材でテスト加工してもらうことをおすすめします。