2026-05-08
金属レーザー切断機の選び方と導入メリット
板金加工の現場では、従来のプレス打ち抜きやプラズマ切断に代わり、レーザーによる金属切断が主流になりつつあります。
この記事では、金属レーザー切断の仕組み、加工可能な素材と板厚、加工機の選び方を解説します。
レーザー切断の仕組み
高出力のレーザー光を金属表面に集光し、溶融・蒸発させて切断します。アシストガス(窒素・酸素・空気)を噴射し、溶融物を吹き飛ばすことで、きれいな切断面を実現します。
加工可能な素材と板厚の目安
| 素材 | 1000W | 2000W | 3000W以上 |
|---|---|---|---|
| 軟鋼(SS400等) | 〜6mm | 〜12mm | 〜25mm |
| ステンレス | 〜4mm | 〜8mm | 〜20mm |
| アルミ | 〜3mm | 〜6mm | 〜15mm |
| 銅・真鍮 | 〜2mm | 〜4mm | 〜8mm |
ポイント:上記はあくまで目安です。切断品質・速度は素材の種類・表面状態・アシストガスの種類によっても変わります。メーカーにテスト切断を依頼しましょう。
レーザー切断のメリット
- 高精度 — 切断幅が狭く(0.1〜0.3mm)、複雑な形状も高精度に切断可能
- 高速 — 従来工法と比べて切断速度が速く、生産性が向上
- 金型不要 — データ変更だけで形状を変更可能。小ロット・多品種対応に最適
- きれいな切断面 — バリが少なく、後処理の工数を削減
- 非接触加工 — 工具の摩耗がなく、素材への応力も最小限
加工機の選び方
1. 加工テーブルサイズ
加工する板材のサイズに合ったテーブルを選びましょう。一般的なサイズは1300×900mm、1500×3000mm、2000×4000mmなどがあります。
2. レーザー出力
切断する素材と板厚に応じて出力を選びます。汎用的な板金加工なら2000〜3000Wが目安です。
3. アシストガス対応
窒素切断(切断面が酸化しない)と酸素切断(軟鋼の高速切断)の両方に対応した機種が便利です。
まとめ
金属レーザー切断は、精度・速度・柔軟性に優れた加工方法です。板金加工の生産性を大幅に向上させたい方は、ぜひ導入を検討してみてください。
実際の加工品質を確認するために、メーカーにテスト切断を依頼することをおすすめします。