経営
稼働率の見える化から始める改善
機械が動いていない時間はどこにあるのか。数字にすると改善の順番が見えてきます。
2026-10-22
稼働率は動いた時間だけではない
「うちの機械はよく動いている」という感覚と、実際に加工していた時間は、しばしば食い違います。段取り、材料待ち、図面待ち、後工程の詰まり、点検や清掃。これらを足すと、加工していない時間が思ったより長いことがあります。
ここで大事なのは、誰かの働きぶりを評価することではありません。止まっている理由を分けて数えることで、どこに手を打てば一番効くのかを決めるための材料にします。理由が分からないまま残業や増員で対応すると、費用だけが増えてしまいます。
まず何を数えるか
- 実際に加工していた時間
- 段取り替えに使った時間
- 材料・図面・指示を待っていた時間
- 不具合や手直しで止まった時間
- 点検・清掃・消耗品交換の時間
最初から細かく分ける必要はありません。この五つに大きく分けるだけでも、どの時間が長いのかは十分に見えてきます。
紙とホワイトボードから始める
- 一週間だけ、止まった時間と理由を機械のそばに書き出す
- 理由を先ほどの五つに分類して合計する
- いちばん長かった理由について、思い当たる原因を挙げる
- 一つだけ対策を決めて実行し、翌週また同じ記録を取る
最初からシステムを入れると、入力が負担になって続きません。紙で続けられるようになってから、仕組みの導入を考える順番をおすすめします。
数字を改善につなげる
記録を取っても、誰も見ない数字は意味を持ちません。朝礼で前日の止まった時間を一つだけ共有する、といった小さな運用の方が続きます。
数字が積み上がってくると、設備を増やすべきか、段取りを変えるべきか、人を増やすべきかの判断材料になります。内製化の検討についても、感覚ではなく数字で語れるようになります。考え方は内製化ガイドとスマートファクトリー入口の記事をあわせてご覧ください。
よくある質問
記録は誰が取るのがよいですか
機械を動かしている担当者が、その場で書くのがもっとも正確です。ただし負担になると続かないため、項目は少なく、書く時間は数秒で済む形にしてください。
稼働率はどのくらいあれば良いのでしょうか
業種、品種の数、ロットの大きさによって適正値は大きく異なるため、他社の数字と比べてもあまり意味がありません。自社の先月と比べて、止まる理由が減っているかどうかを見る方が実用的です。
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2026-10-22 / カテゴリ: 経営 / サンマックスレーザー株式会社(製品は国内で最終組立・検査・調整しています)