技術
レーザー切断と曲げ工程の連携
切って終わりではありません。曲げを見据えた切断が、後工程の手戻りを減らします。
2026-10-21
曲げを前提に切断を考える
板金部品の多くは、切断した後に曲げ工程へ進みます。ところが切断の担当と曲げの担当が分かれていると、切った後になってから「これでは曲げられない」と分かることがあります。
曲げには金型と、押さえるための余白が必要です。曲げ線の近くに穴や切り欠きがあると、曲げたときに穴が変形します。フランジが短すぎれば金型に載らず、長すぎれば機械や周囲に当たります。こうした制約は切断データを作る段階で織り込むべきもので、後から直すと材料が無駄になります。板金全般の進め方は板金加工のソリューションもご覧ください。
曲げ線まわりで気をつけること
- 曲げ線の近くにある穴や長穴は、変形しない距離を確保する
- 曲げ代(伸び)を見込んだ展開寸法になっているか確認する
- 角の逃げ加工を入れ、曲げたときに割れや突き上げが出ないようにする
- マイクロジョイントの位置が曲げ線や当たり面に来ないようにする
- 板の目(圧延方向)と曲げ線の向きを考える
とくに曲げ代は材質と板厚、金型で変わります。自社の実績値を記録しておくと、次から迷いません。
切断面の品質が曲げ割れを左右する
曲げの外側は引っ張られるため、切断面に荒れや微細な割れがあると、そこから割れが進むことがあります。硬い材料や曲げ半径が小さい部品では、この影響が出やすくなります。
切断面の状態をどう見るかは切断面の評価軸の記事にまとめています。曲げで割れが出たときは、曲げ条件だけでなく、切断の条件やバリの状態まで戻って確認してください。
工程間で情報を回す
- 曲げの担当者が困った点を、切断の担当者へその日のうちに伝える
- 穴と曲げ線の距離、逃げ形状など、自社の決まりごとを一覧にする
- 新しい形の部品は、量産前に一枚だけ切って曲げてみる
- うまくいった条件は図面や作業指示に書き残す
決まりごとの一覧は、設計担当にも共有すると効果が大きくなります。設計段階で無理のない形にしておけば、切断も曲げも楽になります。
よくある質問
曲げ代はどう決めればよいですか
材質、板厚、金型の組み合わせで変わるため、計算式だけで決めきれない部分があります。実際に曲げて測った値を自社の一覧表として蓄積し、似た条件のときに参照する方法が確実です。
切断後にバリを取ってから曲げるべきですか
バリが残ったまま曲げると、割れの起点になったり金型を傷めたりすることがあります。手で触れて分かるバリは取ってから曲げる方が無難です。そもそもバリを出しにくい切断条件を探すことも有効です。
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お役立ちガイド
2026-10-21 / カテゴリ: 技術 / サンマックスレーザー株式会社(製品は国内で最終組立・検査・調整しています)