アラームが出たときの初動対応
アラーム表示は、消す前に残す。安全確保から記録、取扱説明書の確認、サポート連絡までの初動を手順で整理します。
2026-10-03
最初にすることは安全の確保
アラームが出ると、つい表示を消して再起動したくなります。しかし最初にすべきは安全の確保です。加工を停止し、必要であれば非常停止を使い、機械のそばに人がいないか、加工物やスパッタに火種が残っていないかを確認します。煙や異臭があれば換気し、冷却水の漏れがあれば足元の安全も見ます。
この段階では、カバーを開けたり内部に手を入れたりしません。原因が電気系や光学系にある場合、通電した状態で触れるのは危険です。安全装置(インターロック)を解除して動かすことも行わないでください。異常の原因が分からないまま安全機能を外すと、人身事故や機械の重大な損傷につながります。
表示された内容を記録する
- アラームの番号と文言(画面を写真で撮るのが確実)
- 発生した時刻と、その日の稼働状況
- 加工していた内容(材質、加工の種類、プログラム名)
- 直前に行った操作や変更(条件の変更、消耗品の交換、データの差し替え)
- 異音・異臭・煙・水漏れ・振動の有無
記録は、原因を早く突き止めるための材料です。再起動すると表示が消えてしまうことがあるため、消す前に残します。同じアラームが再発したときも、前回の記録があれば比較ができ、単発の不具合なのか繰り返す問題なのかを判断できます。写真1枚とメモ数行で十分です。
現場で使う記録用紙を1枚用意しておくと、慌てていても抜けが出ません。記入欄が決まっていれば、誰が対応しても同じ情報がそろい、あとから見返すときにも探しやすくなります。用紙は機械の近くに置いておきます。
取扱説明書に戻る
- 取扱説明書のアラーム一覧で、表示された番号や文言に該当する項目を探す
- 記載されている確認事項を、指示された範囲で順に確認する
- 自社で対応できる内容であれば、書かれた手順どおりに処置する
- 処置後に復帰させ、試し加工で状態を確認する
- 記載のない症状や、指示に該当しない場合は、そこで止めて次の段階に進む
説明書に書かれていない対処を思いつきで試すと、状態を悪化させたり、本来の原因が見えなくなったりします。分解や部品の入れ替えを自己判断で行わないのが原則です。取扱説明書はすぐ取り出せる場所に置き、電子版であれば現場から見られるようにしておくと初動が速くなります。
サポートへ伝えるときのコツ
解消しない、原因が分からない、同じアラームが繰り返す。このいずれかに当てはまるなら、サポートへ連絡します。記録した内容(アラーム表示の写真、発生時刻、加工内容、直前の操作、試した処置とその結果)をまとめて伝えると、やり取りの往復が減り、必要な部品の手配も早くなります。機種名と製造番号も添えてください。
ご連絡やご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。サポートの範囲や依頼の考え方は保守・サポートのガイドが参考になります。そもそもアラームを減らすには日常点検が効きます。日常点検チェックリストを習慣にしておくと、故障に至る前の予兆の段階で気づけます。